ベルリンに来て8ヶ月。ドイツ語もほとんど話せない状態で来た私が、地元のカフェで3ヶ月働いてみて感じたことを、正直に書いてみます。華やかな話ばかりではないけれど、確実に何かが変わった3ヶ月でした。
なぜベルリンを選んだのか
正直に言うと、最初はミュンヘンやデュッセルドルフも候補に入っていました。日本人コミュニティが大きくて、情報も多い。でも、私は「日本語が通じない環境に身を置きたい」という気持ちが強かったんです。
ベルリンは多国籍な街で、英語がかなり通じます。ドイツ語ができなくても、英語さえできれば最低限の生活はできる。でも同時に、ドイツ語を学ぶモチベーションも保てる絶妙なバランスの街でした。家賃もミュンヘンに比べれば安く、WGを見つけやすいのも決め手のひとつでした。
もちろん、到着直後は不安しかありません。空港からFlatまでの移動ですら緊張しました。でも、その不安は1週間もすれば「なんとかなる」という感覚に変わっていきました。
ジャパレスではなくドイツのカフェを選んだ理由
ワーホリで働くとなると、まずジャパレス(日本食レストラン)が候補に上がります。日本語が通じるし、採用もされやすい。実際、私も最初の1ヶ月はジャパレスで働いていました。
でも、ふと気づいたんです。毎日日本語しか話していない、と。せっかくベルリンにいるのに、職場では東京と同じ言語環境。もちろんジャパレスで働くことが悪いわけではないし、生活の安定のために必要な選択肢です。ただ、私の場合は「言語環境を変えたい」という目的があったので、思い切ってドイツのカフェに応募しました。
Kreuzbergにあるカフェ。週末は地元の人で賑わう
採用面接は英語でした。バリスタ経験はなかったけれど、「学ぶ意欲がある」と伝えたら、トライアルシフトをもらえました。最初の2週間は本当に大変で、注文を聞き取るのも、ドイツ語のメニューを覚えるのも必死。でも、同僚たちは驚くほど親切でした。
3ヶ月で気づいた、自分が変わった瞬間
3ヶ月経って、ある日常連のお客さんに「Dein Deutsch ist besser geworden!(ドイツ語うまくなったね)」と言われた瞬間、思わず泣きそうになりました。毎日少しずつ覚えたフレーズが、ちゃんと伝わっている。それが何より嬉しかった。
変わったのは語学力だけじゃない。「できない自分」を許せるようになったことが、一番大きな変化だったと思う。
日本にいた頃の私は、完璧にできないと行動できないタイプでした。でもベルリンでは、完璧じゃなくても動くしかない。注文を間違えても、ドイツ語が通じなくても、笑って「Sorry, noch einmal bitte(もう一度お願いします)」と言えるようになった。それは小さなことに見えて、私にとっては大きな変化でした。
もちろん、つらい日もあります。言葉が通じないストレス、日本の友達が恋しくなる夜、将来への漠然とした不安。でも、3ヶ月前の自分と今の自分を比べると、確実に「前に進んでいる」と感じられる。それだけで、ベルリンに来てよかったと思えるんです。
これからワーホリを考えている人に伝えたいのは、「完璧な準備なんていらない」ということ。来てから学ぶことの方が、はるかに多いです。